北大東の特産品・名物は豊かな自然と島の個性によって育まれたユニークでレアなものばかり。
島の産業を支えるサトウキビや、じゃがいもを使用した焼酎、ここでしか目にすることができない大東月桃など、島の人々の生活が肌で感じられるような品々に出会えるはず。
さとうきびの輪作として、平成3年(1991年)から始まったじゃがいも栽培。 船で輸送することを前提として日持ちがすること、 ある程度機械化が可能であることでじゃがいもの栽培が始まった。
島で作られるじゃがいもはニシユタカと呼ばれる九州各地をはじめ関西より西の暖かい地域で栽培出荷されている品種。天候にもよりますが、例年10月中旬から植え付けを始め、収穫時期は2月の中旬から3月ごろ。 年によっては、日本で一番早く、新じゃがが食べられることも。
収穫シーズンにはJAおきなわ北大東支店で販売している10キロ入りのケースをお土産に買っていくお客様もいるほど好評です。
収穫シーズンに限って、ハマユウ荘のレストランで新じゃがが食べられます。
じゃがいもの規格外品を活用して、じゃがいもの粉末を麺に練りこんだ「じゃが麺」や、
生地にじゃがいも粉末を練り込んで焼き上げた「じゃがいもちんすこう」などの特産品があります。
平成27年(2015年)からは、じゃがいもを主原料とした本格焼酎「じゃがいも焼酎ぽてちゅう」も特産品として開発されています。
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日本国内では沖縄県から九州南部に分布するショウガ科の植物、月桃(ゲットウ)。 その中でも、大東月桃は沖縄本島の月桃と比較すると、背丈が大きく 株で分かれていくため実がつかないことが特徴です。 大きいものでは3,4 メートルを超える高さですが、機械は使わずひとつひとつ 手刈りするのが北大東島での収穫方法です。 またその高さが台風時のサトウキビ畑を守る防風林としての役目も果たしています。 暗くて湿気がある場所の方が成長が早く、1年を通して収穫できるので、 畑の近くを通りかかると、収穫の現場を目撃できるかも。
茎は縦に裂けやすく、乾燥すると強度が増すことから、かつてはサトウキビを束ねる結束縄として 使われていた歴史があります。 爽やかでスっとする香りの葉っぱから取れた精油やエキスは石鹸、化粧水などの美容アイテムや ハーブティなど様々な用途に使われています。
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北大東島の主幹産業といえばサトウキビ栽培。同じようにサトウキビ栽培を行っている沖縄県の他の地域や鹿児島県と比べて、農地の持ち面積が大きいことは北大東島にとって何よりのメリット。
「機械の取り扱いから整備・調整まで技術を磨くことが、いま、さとうきび農家に一番必要とされている」と生産者も語るように、植え付けから収穫、農薬の散布までほとんどの作業が機械化されていることは、広大な農地を効率よく作業することに大きく寄与しています。
しかし機械化が進む一方、雑草取りや灌水、肥培管理等を進める上で人間の手による作業がなくなることはありません。
研究が進み、現在はサトウキビの品種も豊富になっています。
島内でも幕(環礁跡)の内と外では、台風の被害の受けやすさなど土地の差があるため、適した品種が異なるだけではなく、害虫がつきにくいものは植え付けが難しい、成長が早くて伸びがいいものは、一方向に倒れないため機械での収穫が難しいなど、すべて一長一短ある中で、自分の畑にはどの品種が向いているかなど品種選びでも、サトウキビ農家は研鑽を重ねています。
台風や日照りなどの自然災害に見舞われながらも、作り手のきめ細かい手間を経て例年、1月頃から収穫が始まります。長さと太さ、そして糖度により収益は変動し、生育の状態が良ければ製糖工場での圧搾も効率がアップするなど、島全体に笑顔をもたらすサトウキビ。これからも島を代表する産業として前進するために、皆で課題に取り組む日々が続いています。
メモ:沖縄で生産されるサトウキビは、黒糖になるものと、砂糖の原料になるももと2つに分かれます。北大東のサトウキビは、砂糖の原料として、3~4月頃チャーター船により関東方面に出荷されて行きます。
じゃがいもと同様、さとうきびの輪作として平成16 年(2004 年)から始まったかぼちゃ栽培。 雨が少なく、日照時間が長い島は、かぼちゃ(エビスカボチャ)栽培に適しています。
11月上旬に植え付けた苗は、12月の中旬くらいに受粉、そこから実がつきどんどん大きくなっていきます。北大東島が寒くなるのもその頃で、寒暖差によりたっぷり甘みがのったかぼちゃが収穫できるのは2月中旬からゴールデンウィーク頃まで。
雌花が開く朝に、ひとつひとつ人の手により受粉させることや、受粉日からおおよそ60日間完熟させ、気温差によりその完熟期間も調整したりと、きめ細やかな管理により、味、見た目とも上級品のかぼちゃが生産されています。製品のほとんどは、東京や大阪市場に出荷され、高く評価されています
台風の被害の多い島ですが、かぼちゃ栽培の大きな敵は何と雉(キジ)。植え付け時期には、 大事な双葉を食べられないように、風対策と合わせてネットをかぶせて育てます。
また、出荷できない規格外品は、自家用消費される他、ちんすこうやポップコーンなどの 加工品にも活用されています。
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北大東島で水揚げされる魚はマグロ、サワラ、カジキなどがメイン。その中でも半数以上を占めるマグロは平均すると3日に1回は釣れるというまさに漁の花形選手。魚の泳いでいる深さに合わせて一本釣り、旗流しと釣り方を変えています。
沖縄本島から指導を受けて鮮度管理も徹底しているため、釣りあげられてから神経絞めや血抜き、 ワタを処理して、クーラーボックスに入れるまでわずか5分足らず。島内のレストラン、学校給食などで消費する以外は、1週間に1回程度定期船で沖縄本島に送られています。新鮮さが命の魚は全国の食通も「また送ってほしい」と唸るほど。
基本は単独行動の漁も、島全体での水揚げ量を上げるためには、情報交換や交流が重要。和気あいあいとした雰囲気は豊漁にも一役買っています。
平成30年度(2018 年度)、漁港が開港すれば多少の荒天でもクレーンを使って漁に出ること が可能になり、現在より海に出られる日数も時間の自由度も各段に上がりそうです。 後継者の育成も期待される今、北大東島の水産業はこれから発展する兆しを見せています。
通例、北三陸など寒い地域で盛んなアワビの養殖が北大東島で成功しているのは 綺麗な海水が功を奏しているから。かつて海水プールだった建物を改装した養殖場は年中通して室温及び海水を20度に保ち、 出荷予想のシミュレーションなど試行錯誤を重ねながら、事業化への道を進めています。
鮮魚・加工食品ともに高級グルメ食材としての知名度はもちろんのこと、 貝殻を削った粉は漢方に、貝殻はアクセサリーや工芸材料などに、と余すところなく 利用できるため、今後、島の水産業振興の向上を図っています。基幹産業として発展する可能性も十分。
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